トゥーロンとラ・セーヌ・シュル・メール (Toulon/ La Seyne sur Mer)

コスタ・パシフィカでのクルーズの最初の停泊地はフランスのトゥーロン(Toulon)でした。といっても、トゥーロンに大型クルーズ船が停泊できる港はないので、実際には対岸にあるラ・セーヌ・シュル・メール(La Seyne sur Mer)という小さい町に入港しました。

前回の記事:コスタ・パシフィカでの旅 その2

(トゥーロンとラ・セーヌ・シュル・メール)
(ラ・セーヌ・シュル・メール)

失礼ですが、この町は観光するといっても、見所は特にないので、対岸にあるトゥーロンを訪れることにします。

トゥーロン広域の公共交通Réseau Mistral の公式ホームページ

(トゥーロン広域の交通網)

トゥーロンへのフェリー

クルーズターミナルから徒歩で数分の所に、対岸のトゥーロンに行くフェリーが出る停留所があります。

グールマップで表示されている船着き場に行くと、封鎖されていて、何やらフランス語で表示されていました。グーグル翻訳を使って読み込んでみると、数十メール先の場所の船着き場は移動したという内容でした。

(船着き場の掲示)

このフェリーのチケットは船内で買うと2ユーロです。市内公共交通の回数券があり、料金は10回券で10ユーロです。これを使ってフェリーに乗船すると、1回1ユーロになります。

(Réseau Mistralの回数券。複数人でも使うことができます)
(Magg Presse)

回数券は、キオスク等で購入可能なようなので、フェリーの乗り場のすぐ近くにあったMagg Presseで回数券を購入しました。カード決済も可能でした。

指示された場所に歩いていくと、ほどなくフェリーが入ってきました。8Mという路線です。1時間に3本程度の運航のようです

(フェリー路線8Mの表示)

回数券を持っている場合、船内に設置された改札機で、改札を行います。切符を持っていない乗客は、職員から購入するようになっています。

(改札機)

(トゥーロン側の船着き場)

対岸のトゥーロンへは、15分程度で到着できるのですが、その間軍艦がぎっしり停泊しているエリアを通っていきました。トゥーロンはフランス最大の軍港でもあります。

(フランス海軍の軍艦)

トゥーロン市内をバスで回るために、回数券を購入したのですが、実際旧市街は歩いてまわることが出来る程度の広さのようです。

(トゥーロン市内の交通網)

国立海洋博物館(Musée national de la Marine)

船着き場から数分歩いた所に、4本のギリシャ式の柱と、その両側に、戦神マルスと知恵の女神ミネルヴァの彫像をあしらった高さ13.50メートル、幅11.50メートルという壮麗な門があります。18世紀に建てられたこの門は、現在、国立海洋博物館の入り口となっています。

3つのフロアからなるこの博物館には、地中海地域に伝わる船のコレクションが収蔵されている。

そのすぐ隣には、フランス海軍基地の入り口があります。外側から入り口の写真を撮っただけで、守衛さんに怒られてしまいました。

(フランス海軍基地)

自由広場(La Place de la Liberté)

自由広場は、トゥーロン市の旧市街の中心部に位置しています。回りには映画館、劇場、デパート、カフェ、レストランが軒を連ねています。広場の中央には、堂々とした彫刻をともなった噴水が位置しています。ここは、それ自体が街の記念碑的な存在となっています。特に、現在はリベルテ劇場となっている旧グランド・ホテルの正面入り口は一見の価値があります。

(自由広場の噴水)
(旧グランド・ホテル)

大阪や東京に滞在したことのあるドイツの知り合いが言っていたことを思い出しました。この方が言うことには、ヨーロッパの人は、市内のランドマーク(教会とか広場)を目印に、(知らない街だとしても)おおよその構造を理解して、市内を移動している。そのルールが東京や大阪では全く通用しない(ないしはそうした構造そのものが存在しない)ので、方向感覚をすぐに失って、どこにいるのかわからなくなってしまう。この広場に立ってみて、この方が言いたかったことがよくわかったような気がしました。

ビクトル・ユゴー広場(Place Victor Hugo)

先ほどの自由広場と比較すると、あまりに可愛い広場です。トゥーロンのオペラ・ハウスが広場の北側に面しています。その外見からは想像できないのですが、座席数は1,329で、パリのガルニエに次いでフランスで2番目に大きいオペラ・ハウスです。また開業は1862年で、パリのオペラ座より、さらに長い伝統を持っています。

(ビクトル・ユゴー広場)
(オペラ・ハウス)

訪れた時は、改修工事中のようで、正面入り口の前に堂々と工事関係者用の事務所のプレハブが何棟置かれていました。そのため正面を全く見ることができませんでした。改修中でも観光客は来ると思いますので、わざわざ正面に(足場ならともかく)プレハブを置かなくてもいいのでは?と思ったのは私だけでしょうか。

トゥーロン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-la-Seds de Toulon)

トゥーロンで最も保存状態の良い教会の一つであり、1097年に奉献されたと伝えられています。かつてはトゥーロン司教座でした。17世紀の増築により、複数の様式の融合が見られます。正面にはバロック様式の要素が付け加えられ、内部空間はロマネスク様式とゴシック様式の影響が読みとれます。

入口の近くには、ロマネスク様式のヴォールトが見られ、これは中世の大聖堂の南側側廊を物語るもので、おそらくこの建物の中で最も古く、改築が最も少ない部分である。

ファロン山(Mont Faron)

トゥーロンの町の北側に標高584メートルのファロン山があります。資源保護地区、レストラン、トレッキングコースなどがあり、ケーブルカーで山頂付近まで行くことができます。山頂からは市街と港を一望でき、トゥーロン観光のハイライトの一つとなっています。

ということで、我々も訪れるつもりでしたが、何と2026年7月に発生した山火事が鎮火したばかりで、ケーブルカーは運行休止中でした。

(ファロン山へのケーブルカー)

ラファイエット通り(Cours Lafayette)

旧市街で最も活気のある場所は、間違いなくラファイエット通りです。観光案内には、ここで月曜日以外の毎日、市場が開かれ、新鮮な野菜や果物、チーズ、オリーブや香辛料などが売られており、プロバンス地方の雰囲気を満喫することが出来ますと書いてあります。

「月曜日」以外?腕時計のカレンダーを見たら、今日は月曜日でした。虚脱感とあまりの暑さから、たまらずカフェに入り、ビールを頼みました。出されたのは(わざわざドイツから来たのに)、ドイツのビール。店主は「うちはドイツのビールを出しているんだ」と自慢顔。

(露店で賑わうラファイエット通り)

続く(パルマ・デ・マジョルカ)

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フェルドハイムにおける再生可能エネルギー事業

ドイツ連邦共和国ブランデンブルク州にある集落フェルドハイムでは,現在(2024年)陸上風力発電,太陽光発電,バイオガス発電,村内全域への温水供給システム,蓄電施設が稼働しており,さらに水素の生産・貯蔵設備の建設が進められている.フェルドハイムは人口130人,世帯数30余りの集落にもかかわらず,それゆえにドイツ国内のみならず,全世界から視察が殺到する地域となっている.その様相は,外部の観察者の目線からすれば,まるで再生可能エネルギーに関する常設の一大ショールームのようである.

しかしながらよく注意して観察すると,それぞれの事業は,特定の企業の主導によって,地域社会と分離した形で運営されているのではなく,フェルドハイムの地域社会ないし市民社会と企業とが,有機的かつ不可分の形で協働する形で機能していることに気付かされる.

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