MSCオーケストラ(MSC Orchestra)

MSCオーケストラは、イタリア(ナポリ)を拠点とするクルーズ会社「MSCクルーズ」が運航する大型客船で、ムジカ(Musica)級と呼ばれるシリーズの船の2隻目として建造されました。2007年5月にMSC社の8番目の船として就航し、優雅で多彩な船旅を提供する船として、地中海・カリブ海を中心に定期運航されています。我々も恐らく一番ポピュラーと思われる西地中海を一周するルートで参加しました。MSCの乗客は主としてヨーロッパから来ており,船内で話される言語の数も同社の広範な地理的範囲を反映しています(主要なアナウンスは最大6言語で提供され、日本人スタッフが乗船している場合それには日本語も含まれる)。船名の「オーケストラ」は、音楽や調和をイメージした命名で、船内各所に楽器や音楽モチーフが使われているのも特徴です。

基本スペック(技術・サイズ・運航性能など)

総トン数(GT):約92,409トン(船の内部容積を示す指標)

全長:約293.8メートル、幅:約32.2メートル

喫水(水線下の深さ):約7.7~7.88メートル程度

最大乗客数:2,550人

乗組員数:約1,000人

最大速度:約22.9ノット(約42km/h)

船体構造・推進装置:ディーゼル・エレクトリック推進システム等

客室カテゴリー

客室の種類・装備は多様で、乗客の滞在スタイルに合わせて選べます

インテリア(内側)キャビン:

キャビンは船内の内側にあり、窓はありません。広さは13~20平方メートル、2台のシングルベッド(ダブルベッドに組み合わせ可能)が備え付けられており、最大4名様までご利用可能。比較的リーズナブルな宿泊タイプ。シャワー・トイレ、テレビ、電話、金庫、ミニバーなど基本装備あり。またバリアフリーの室内キャビンもご利用可能です。このタイプのキャビンのデッキ5, 8, 9, 10, 11, 12, 14, 15にあります。

オーシャンビュー(海側)キャビン:

舷側に窓のある客室(ただし一部のキャビンは船の諸装備により窓からの眺めが一部遮られます)。海の景色を楽しめるタイプ。広さは16~17平方メートル、2台のシングルベッド(ダブルベッドに組み合わせ可能)が備え付けられており、最大4名様までご利用可能。シャワー・トイレ、テレビ、電話、金庫、ミニバーなど基本装備あり。このタイプのキャビンのデッキ5, 8にあります。

バルコニー付きキャビン:

小さなテーブルと椅子が備え付けられたプライベートバルコニー付きで海風や景色を楽しめるタイプ。広さは18~40平方メートル、2台のシングルベッド(ダブルベッドに組み合わせ可能)が備え付けられており、最大4名様までご利用可能。シャワー・トイレ、テレビ、電話、金庫、ミニバーなど基本装備あり。またバリアフリーの室内キャビンもご利用可能です。このタイプのキャビンのデッキ8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15にあります。

スイートルーム:

小さなテーブルと椅子が備え付けられたプライベートバルコニー付きでより広い居住空間、上質な内装、サービスが付帯した最上級カテゴリ。広さは31平方メートル、2台のシングルベッド(ダブルベッドに組み合わせ可能)が備え付けられており、最大4名様までご利用可能。ソファベット、大型クローゼット、浴槽つきの浴室、トイレ、テレビ、電話、金庫、ミニバーなど基本装備あり。このタイプのキャビンのデッキ15にあります。

船内設備・アメニティ(娯楽・リラックス・スポーツ等)

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フェルドハイムにおける再生可能エネルギー事業

ドイツ連邦共和国ブランデンブルク州にある集落フェルドハイムでは,現在(2024年)陸上風力発電,太陽光発電,バイオガス発電,村内全域への温水供給システム,蓄電施設が稼働しており,さらに水素の生産・貯蔵設備の建設が進められている.フェルドハイムは人口130人,世帯数30余りの集落にもかかわらず,それゆえにドイツ国内のみならず,全世界から視察が殺到する地域となっている.その様相は,外部の観察者の目線からすれば,まるで再生可能エネルギーに関する常設の一大ショールームのようである.

しかしながらよく注意して観察すると,それぞれの事業は,特定の企業の主導によって,地域社会と分離した形で運営されているのではなく,フェルドハイムの地域社会ないし市民社会と企業とが,有機的かつ不可分の形で協働する形で機能していることに気付かされる.

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