ビストロリュイール(BISTRO LUIRE)

ビルトロリュイールは、沖縄県恩納村真栄田の海沿い(おんなサンセット海道)にあるオシャレなレストランです。スタイルとしてはカジュアルイタリアン&トロピカルフレンチです。

住所:〒904-0417 沖縄県国頭郡恩納村真栄田3459-1

Tel.:098-923-1213

お店の公式ホームページ

昨年末に引き続き今年もお邪魔してきました。今年は丁度クリスマスだったので,クリスマス・スペシャルディナーを堪能してきました。

クリスマス・スペシャルディナー

2025年12月23・24・25日限定

アミューズ

  • イカスミのグリッシーニ デュクセル添え

グリッシーニとは、イタリア・ピエモンテ地方発祥の細長いスティック状のパンのことです。これにイカスミを練り込むことで、深い黒色による強い視覚的インパクトが生まれます。食感は軽く、サクッとした歯切れが特徴でした。デュクセルは、マッシュルームを細かく刻み、エシャロットや玉ねぎとともにバターで水分を飛ばしながら炒めたペースト状の調理法で、フランス料理の古典的な技法です。その意味でイタリア料理とフランス料理の融合がシェフのセンスを伺わせます。またこれから始まる料理への期待感が高まります。

海の前菜

  • カラスミを纏ったメバチマグロのマリネ
  • 炙りセーイカと海ぶどうのカルパッチョ
  • イクラとブランダードのカナッペ

メバチマグロをマリネし、その表面にカラスミ(ボラの卵巣の塩干品)をまとわせた一皿です。メバチマグロの赤身の清潔な旨味とカラスミの強い塩味・熟成香のコンビネーションがすばらしかったです。カラスミは「調味料的食材」として使われており、生ハムやボッタルガを使う地中海的感覚に近い構成と言えました。

セーイカ(ソデイカ)は、沖縄で獲れる世界最大級の大型イカで、もっちりした食感と甘みが特徴です。これを薄切りにしてカルパッチョ仕立てにしてありました。そこに海ぶどう(クビレヅタ)を添え、プチプチとした食感、塩味、磯の香りを楽しめました。視覚的にも「海」を連想させる軽快な一品でした。

3品目のブランダードは、塩鱈(バカラオ)を牛乳やオリーブオイルと乳化させた南仏〜地中海の伝統料理です。それを小さなトーストやクラッカーにのせ、上にイクラをあしらったカナッペでした。

全体として海の前菜は和と地中海料理の自然な融合といえるものだったと思います。具体的には、日本的食材(マグロ、イカ、海ぶどう、イクラ)と地中海技法(マリネ、カルパッチョ、ブランダード、カナッペ)が使われ、「和風イタリアン」と呼べるのではないでしょうか。

陸の前菜

  • 島豚パテと蓮根のピンチョス
  • テビチのクロケット

ピンチョスとクロケットというどちらもスペイン料理の形式である一方で、同時に沖縄郷土料理(豚文化)の再構築になっている点が素晴らしいと思いました。特にパテのこってり感と蓮根のシャキシャキ感のコントラスが秀逸でした。

スープ

  • 冬瓜と自家製クリスピーベーコンのポタージュ

こちらも和の食材である冬瓜をポタージュという洋の形式で仕立てるという上野シェフのおしゃれさが垣間見える一品でした。また自家製ベーコンの塩味・薫香が、場合によっては単調になったかも知れない冬瓜に対するコントラストなり、おいしくいただくことができました。

魚料理

  • アカマチのポアレ ホタテ トマト/ カリフラワーとホタテのマリニエールソース/ カプチーノ仕立て

「アカマチ」は沖縄の三大高級魚の一つであり,和名ではハマダイと呼ばれる深海魚です。クセのない白身で、嫌みがなく、誰にでも好まれるものです。非常に高価なので一般の小売店などにはまず並ばないようです。一般的には夏場が旬と言われているようですが、今回頂いたポアレも旨味が凝縮しており、大変美味しかったです。また北海道産のホタテもとてもジューシーでした。

肉料理

  • もとぶ牛のグリル/ 牛蒡のピューレとナチュラルソース仕立て

もとぶ牛は、沖縄県本部町で育てられるブランド和牛で、きめ細かな肉質と、脂にくどさのない上品な味わいが特徴です。表面には香ばしい焼き色が付けつつ、内部にはしっとりとしたジューシーな味わいでした。ただ赤味好きの私としては、ちょっと脂が多めなのかなと感じました。このメインの牛肉に劣らない存在感を放っていたのが、牛蒡をピューレでした。和の素材である牛蒡をピューレにすることで繊維感を抑え、フランス料理的な文脈に自然に溶け込んでいました。

デザート

  • キャラメルショコラケーキ
  • ちんすこう入り塩バニラアイス

キャラメル焼成によって外側はほどよく締まり、内部はしっとりというか、むしろねっとりした食感を保ち、チョコレートの余韻とキャラメルの甘苦さが口中に広がる一品でした。またブルーシールの塩ちんすこうアイスは沖縄県民にとって一番人気のアイスなのだそうですが,上野シェフのアイスもそれに負けないおいしさでした。

パン&バケット

コーヒーorティー

ドリンク

ワインリストとしてシャンパン・スパークリングワインが7種(うち1種類はノンアルコール),赤・白ワインがそれぞれ4種類あるようです(2025年現在).私達は料理にかまわずもっぱら赤ワイン党なので,

  • シャトーベルヴュー・ルジェ ボルドー・ルージュ 2022年

を注文しました。

おわりに

上野シェフのセンスが光る,大変おしゃれなレストランです。ランチタイムは、石垣島直送の和牛バーガーショップとして営業されているようです。またティクアウトできるメインディッシュの販売も行っています。沖縄に来た際には是非立ち寄りたいお気に入りのお店です。

最新情報をチェックしよう!

グルメの最新記事8件

>フェルドハイムにおける再生可能エネルギー事業

フェルドハイムにおける再生可能エネルギー事業

ドイツ連邦共和国ブランデンブルク州にある集落フェルドハイムでは,現在(2024年)陸上風力発電,太陽光発電,バイオガス発電,村内全域への温水供給システム,蓄電施設が稼働しており,さらに水素の生産・貯蔵設備の建設が進められている.フェルドハイムは人口130人,世帯数30余りの集落にもかかわらず,それゆえにドイツ国内のみならず,全世界から視察が殺到する地域となっている.その様相は,外部の観察者の目線からすれば,まるで再生可能エネルギーに関する常設の一大ショールームのようである.

しかしながらよく注意して観察すると,それぞれの事業は,特定の企業の主導によって,地域社会と分離した形で運営されているのではなく,フェルドハイムの地域社会ないし市民社会と企業とが,有機的かつ不可分の形で協働する形で機能していることに気付かされる.

CTR IMG